炎症と冷却
炎症とはどのような状態か?
身体の内外からの刺激が原因で細胞が損傷を負ったときに、損傷した組織を再生し老廃物を取り除くなど生体が示す一連の働きのことを炎症といいます。
炎症には、①発熱、②発赤、③腫脹、④疼痛、⑤機能障害の5つの特徴があります。
・血管が拡張し血流量が増加すると①発熱、②発赤が起き、
・損傷した組織を修復するために血漿タンパク質や白血球が血管外に出やすくなるように微小血管の構造が変化すると③腫脹し、
・白血球が微小血管から抜け出し、損傷した組織に集積すると④疼痛と⑤機能障害が起きます。
冷やすと何が起きるか?
炎症部位を冷却することにより皮膚温度が25度に低下すると血管は収縮し、その周辺の神経組織の働きが鈍くなり痛みが和らぎます。そして、25度以下まで低下すると冷却された部分を温めようと血管は一気に拡張し、炎症部位に蓄積されていた老廃物などを流し組織の修復能力が促進されます。
何分間冷却すればこのような効果が期待できるかは個人差がありますが、一般的に冷却開始から10~20分位で皮膚の色が薄っすらと赤くなり感覚が鈍くなってきますので、そのくらいの時間を目安にします。
また、30分以上冷却を継続すると血管が拡張した状態が続き、炎症が強くなってしまう恐れがありますので1度に30分以上は続けないようにします。
冷却方法
どこの家庭でも出来る冷蔵庫の氷を使う方法を紹介します。
アイスノンは表面温度が0℃以下になっているので皮膚に直接あてると凍傷を起こす場合があります。氷を使う場合も氷に塩を混ぜたりしてはいけません。
1.製氷皿からだした氷をハンドタオルなどで持ちます。これは自分の手が冷たくならないためと、融けた冷たい水がしたたらないようにタオルに含ませるためです。
2.局所冷却がポイントとなりますので、患部以外の部位は毛布などをおき身体全体が冷えないようにします。
3.氷を皮膚に直接あてて撫でるように動かします。動かさずに1ヶ所にあて続けると凍傷になる恐れがありますので注意してください。開始から1~3分ぐらいは冷たい感じがしますが、5分ぐらいすると皮膚の色が薄っすらと赤くなり麻痺した感覚になってきます。
4.通常では10~20分ほど冷却し、可能であれば1~2時間ぐらいの間隔をあけて断続的に行います。
※注意※
1度に30分以上連続で冷却すると逆に炎症が強くなる恐れがありますので、1~2時間ぐらいの間隔をあけて断続的に行ってください。
